スマホを活用してフラッシュバックを軽減

スマホ活用のメンタルヘルスケアで臨床研究 経験サンプリング法でフラッシュバック軽減へ
EconomicNews

日本で行われている臨床研究だそうです。

 

「経験サンプリング法」というのは、日常生活のなかで一日何回か(定刻に、あるいは無作為に)気分などの状態を測定することで、実際に即したサンプルを得るという方法です。

病院や研究機関などでよく行われる「この1週間の気分はどうですか?」といった質問紙だと、「ずーっと最悪でした」「いつも死にたいと思っています」「一週間まったく眠れなかった」といったように、極端な方向にバイアスがかかりやすいのですね。

ノーベル賞を受賞したダニエル・カーネマンの研究で、子育て中の親の日常生活を経験サンプリング法で調べてみるとあんまりハッピーな時間はないのだけど、総論的に尋ねると「子育ては有意義だし幸せです」と答える人が多かったというものがありました。日常の経験と、それをメタでとらえる意識の違いなのかもしれません。

話を戻すと、この度のスマホを活用する研究では、

通院など場面を設定してのメンタルヘルスケアでは、日常場面で突発的に出現するフラッシュバックや強迫観念などへの直接的な対処が難しい。経験サンプリング法活用で、日常的な測定が実施できればうつ病・神経症など精神疾患でのこうした症状の軽減につなげられる。

といったことが目的とされているようです。

運動などのためにライフログを測定するバンドを使っている人も多いのですから、メンタルヘルスの分野にこうしたテクノロジーが導入されてもおかしくはないでしょうね。

そのうちスマートウォッチで「寝不足です」「ストレスたまってますぜ」「カウンセラーや精神科医に相談してみては?」などとうながされる時代がくるかもしれません。便利なような、でもちょっと恐ろしい未来のような気もします。