カウンセリングに求めることは男性と女性で異なる?

英国心理学協会のサイトに

Mars and Venus on the therapist’s couch
セラピストのカウチの上の火星と金星

と言う記事が掲載されていました。

男性と女性で、カウンセリングや心理療法に求めることが違う傾向があるとの調査結果です。

 

20名の経験豊かなセラピスト(臨床心理士やカウンセラー、心理療法家など)に、ジェンダーによる差について尋ねました。

一般的な傾向として、男性はより即時的な効果・改善を求め、女性は感情体験について話すことを好む、とのことです。

ところが興味深いことに、多くのセラピスト(80%)が、クライエントのニーズに応じて性差について直接話すことには抵抗があると述べているのです。

これはおそらく、学問的な世界では性差について議論するよりも、(性による)違いはないことを論じる方が受け入れやすいことに起因しているだろうと書かれています。

 

しかし、性差についてちゃんと考慮した方がより適切な心理的援助を提供できるはずです。ポリティカル・コレクトネスも大事ですが、違いにもちゃんと配慮した方がいいでしょう。

あくまで「どちらかといえば」ですが、調査からは、男性の方がよりアドバイスや問題解決を求めており、女性はより情動や過去の体験に焦点づけられたセラピー(力動的精神療法など)を求めているということがわかったのだそうです。

また、男性の方が女性の3〜4倍自殺率が高いのに、心理的援助を求める男性が少ないということは、現在中心的な心理的介入があまり男性にアピールしていないのかもしれないとも記されています。

対面のカウンセリング・心理療法を希望するのは、日本においても女性の方が割合としては多いと思われます。もしかすると、インターネットやPCを介したオンラインカウンセリングが広まれば、男性もより援助を求めやすくなるのかもしれません。