オンラインカウンセリングって本当に効果あるの?という疑問に答える4つの研究を紹介

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オンラインカウンセリングの効果

「オンラインカウンセリングって本当に効果あるのですか? なんだか怪しくない?」

と思われる方も多いでしょう。実は私もそんなふうに考えていました。オンラインカウンセリングの効果についての実証的な研究をいくつか紹介します。

 

メールやテレビ電話などのインターネットを介したカウンセリングには、メリットとデメリットがあります。

主なメリットとしては、「相談の敷居が低い(ことが多い)」「外出しにくい場合でも、あるいは遠距離でも利用できる」「カウンセラーの顔色や目を気にせずに話せる」といったことが挙げられます。

デメリットとしては、表情などが伝わりにくいことなどからアセスメント(臨床心理学的な見立て)に限界がある、危機介入が困難、情報の保守・安全の問題などが考えられます。

オンラインカウンセリングのメリットとデメリット

メールカウンセリングの可能性と限界

などもご参照ください。

 

うつ病に対するオンラインカウンセリングの効果ー認知行動療法の場合

Google Scholarで検索してみると、online counselingの効果研究などもヒットします。オンラインの場合でも、認知行動療法を用いた研究が多いようです。エビデンス(科学的・統計的な根拠)は、やっぱり認知行動療法が強いですね。

うつ病に対するオンラインカウンセリングの効果研究をいくつか見てみましょう。

『感情障害誌(Journal of Affective Disorders)』に2014年に掲載された研究()では、うつ病に対する対面の介入と、インターネットによる介入が比較されていました。どちらも、認知行動療法が行なわれています。

中程度のうつ症状のある患者さん62名に、認知行動療法のカウンセリングを8回行っています。その結果、対面でも、オンラインでも同程度の改善が見られたとのことです。興味深いことに3ヶ月後のフォローアップでは、継続して症状の緩和が認められたのはオンラインの群のみだったそうです。この違いはどこからきたのでしょうね。

もうひとつの研究()もうつ病に対するオンラインカウンセリングの効果についてのものです。通常の治療+オンライン認知行動療法(CBT)の群と、通常治療のみのコントロール群の、4ヶ月後の治療効果が比較されています。オンラインCBTもした群では38%がうつ病が治っていました(ベックの抑うつ尺度で10点以下になっていたとのことです)。一方、コントロール群は24%のみの回復だったそうです。オンラインCBTの効果は8ヶ月後も保たれていました。というわけで、オンラインでの支援という方法で、よりCBTが利用しやすくなるだろうとの結論です。

 

精神分析などの力動的な心理療法の(オンラインセラピーでの)効果は?

では、精神分析やユング派心理療法などの精神力動的な(心の深層の動きを重視する)カウンセリングの場合はどうなのでしょう?

成人に対するオンライン心理療法の体系的なレビューを行った研究()では、PsycINFOなどのデータベースを利用してオンライン心理療法のいろいろについて調べています。セルフセラピーのプログラムや、ビデオ会議や電子メール、チャットなどを使ったカウンセリングなどです。一連の研究から示唆されるのは、オンライン心理療法は、ウェイティング・リスト(治療を受けない人たち)と比べたときにちゃんと効果があるということです。対面の心理療法と比較しても、同等の効果を示しています。研究の多くは認知行動療法的なアプローチを取っていて、精神力動的なオンライン心理療法に関するものは2つだけでした。精神力動的な心理療法はマニュアル化しにくいため、効果測定などの研究に乗りにくいという特徴があると思われます。コミュニケーションの形態が異なるなら、患者と治療者の関係も違ってくるし、そこに新しい治療的可能性が生まれるだろうといったことが書かれていました。

また別の研究()では、E-セラピー(電子メールやインターネットを使ったセラピーのことで、オンラインセラピーとほぼ同じ)の治療関係についての研究がレビューされていました。こちらも、PubMedなどのデータベースを調べています。それによると、840の研究のうち、治療関係を扱っていたのは11(1.3%)のみだったとのことで、その多くが「治療同盟(therapeutic alliance)」をテーマにしていました。治療同盟とは、クライエントとカウンセラーの協力や共同作業を指す概念です。レビューの結果、E-セラピーでも対面の心理療法と同じ程度、治療同盟を築くことができて、治療の成果もそこに関わっているということが示されたとのことでした(オンライン環境での治療関係について理解するには、より多くの研究が必要だとも)。

 

 

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