「カウンセリングを受けたくない」心理療法への抵抗感を知る心理テスト

サルバトーレ・V・ディダード『自分がわかる909の質問』宝島社、2009年

という本から、「心理療法を受け入れられるか」についての心理テストを紹介します。

アメリカでもたくさんの人々がメンタルな問題で悩んでいますが、心理療法やカウンセリングを利用することに抵抗感が強いために、相談に行くことに二の足を踏む人も多いのだそうです。

「相談するなんて恥ずかしい」

「かえって傷つくんじゃないかと怖い」

「人に知られたらどう思われるか」

といったことが、「カウンセリングを受けたくない」という抵抗感につながるようです。女性よりも男性の方が、相談への抵抗感が大きいと書かれていました。この傾向はおそらく日本でも同様でしょう。

 

「大切なのは、(心理療法の)その効果を十分受けられるような、心の準備ができているかということです。それを確かめるために、次のテストを受けてみてください」

と本書には書かれていました。得点が高いときは、「まだ時期じゃないのかも」と考えてもいいのかもしれません。あるいは、このチェックで、カウンセリングに対する誤解や不安が少しでも減るといいのですが。

 

心理テスト

自分に当てはまると思う答えに○をつけてください。

1.過去に精神的な問題があった人には投票しないと思う。

はい いいえ

2.精神障害を克服する一番の方法は、強い個性を確立することだ。

はい いいえ

3.他の多くのことと同じように、心理的な問題はいつのまにか解決することがほとんどだ。

はい いいえ

4.助けを求めるとき一番心配なのは、間違った助言を受けることだ。

はい いいえ

5.仕事に没頭するのは、心配を忘れるためのよい方法である。

はい いいえ

6.精神的な問題で治療を受けることは、人生の大きな汚点となる。

はい いいえ

7.心理療法を受ける前に、自分だけの力で何とか解決しようとすると思う。

はい いいえ

8.自分についてすべてを知ろうとしないほうがいい。

はい いいえ

9.他の人と比べ、自分は心を閉じている。

はい いいえ

10.心理療法を受けている人は、もっとがんばっていれば、自分で治せたはずだ。

はい いいえ

 

採点

すべて「はい」を1点として合計します。

6点以上 心理療法に抵抗感をもっている可能性が高い。10点に近いほど、その抵抗感が強い。

5点以下 必要なときは心理療法を抵抗なく受けられる。

 

カウンセリングは受けたくない?

そう感じる人がいるのも、不思議ではありません。

見知らぬ人に話すことは勇気が必要ですし、本当の自分自身の気持ちを見つめるのも怖いことです。

けれども「自分で何とかしなくては」とがんばって抱え込んでしまい、かえってこじらせてしまうこともあります。

適切な援助を受けることができれば、より早く精神的な安定を取り戻すことができます。

欧米では、カウンセリング・心理療法を受けることへの抵抗感や不安の大きい人が、匿名での相談が可能なオンラインセラピーを選択することもあるようです。

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『自分がわかる909の質問』には、他にもたくさんの心理テストが掲載されていました。

上記の尺度はおそらく次の論文からだと思われます。

Fisher, E. H., & Turner J. L. (1970). Orientations to seeking professional help: Development and research utility of an attitude scale. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 35(1), 79-90.